シーリング工事の基本

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シーリング工事の基本 編

シーリング工事は、コーキングやシールとも呼ばれますが、全て同じ意味になります。
窯業サイディングや金属サイディング・ALC・パワーボードなどの外壁塗装時には90%以上の確率で一緒に工事する事が多い「シーリング工事」
そして現代では、シーリング材は数多くの種類が存在しています。
シーリング材の種類によっては、紫外線に弱いもの・塗装仕上げをしてはならないものなど、外壁塗装と一緒に施工する場合には十分に注意が必要になる部分です。
外壁塗装専門店であるリライアブルホームが、そんな「シーリング工事の基本」とも言える内容を、記載しておりますので、ぜひご参考にしてみてください。

その一

《シーリング前の下塗りプライマーは適正量塗られているか?》

外壁塗料と同じように、シーリング材にも「専用の下塗り材」が存在します。
それは主に刷毛で塗り込み、カタログなどに記載のある適正量を塗らなければなりません。
私自身が業界に入った10年程前はこの工程をきちんと行なっている業者の方が少なかったイメージです。
また現代でも手抜きをする業者などは、この作業を疎かにして進めてしまいます。
下塗りプライマーの工程を甘く捉え作業すると、シーリング材そのものは綺麗なのにシーリング材が外壁材から剥がれてしまうなど、せっかくの工事が意味のないものになってしまいます。
施主様であるお客様からすると、きちんとお見積りに「下塗りプライマー」の記載があるか、「口頭の説明だけで実施します」と言われていないか?
確実に断固たる証拠を提示させるのが後々のトラブル防止にもつながると思います。
外壁塗装専門店の弊社ではもちろん、お見積りや診断書にも記載し、きちんと刷毛で塗り込んだ上でシーリング材の充填を行なっております。
※同じ建物でも下塗りプライマーの吸い込みの頻度が異なる際もありますが、塗布後の症状を見て吸い込みが激しい部分は更に回数を重ねて塗布していきます。

その二

《使用するシーリング材と塗料の相性は問題ないか?(先打ちの場合)》

外壁材が各種サイディング・ALC・パワーボードなどの場合、シーリング材の上に塗膜を重ねる先打ちにするか?
塗装後にシーリング材を露出させる後打ちにするか?(後打ちはその③へ)
これは外壁塗装工事をする上でも非常に重要なポイントになります!
シーリング材は成分が同じならどれも同じ!と思っている業者も少なくありませんが、実は全く違います!
シーリング材は各メーカーが同じような種類を販売していますが、塗料と同じように各メーカーの特性や特徴があります。
「ノンブリードタイプなのに先打ちにしたらブリード現象が発生した!」
「重ねて塗装した塗膜がシーリング材より硬い為、シーリング状の塗膜にヒビが入った!」
実は現代でもこれらの不備はかなり多くご相談があります。
正直なところ、定期点検を行い経過を観察している業者でない限り、シーリング材の特性や特徴を捉えるのは難しいと思います。
また塗料との相性をメーカーなどに聞いても、決まった期間の実験しか行っていない為、断言はできかねると私は考えています。
したがって、先打ちシーリングにて外壁塗装と一緒に施工する場合には、シーリング材の硬さや成分、数年後の経過を見たことのある業者が最もローリスクだと考えられます。
弊社では新商品などの材料は、塗料を含め自社テストを行なった上で、お見積り及びご提案しております。
※今までに使用した事のない環境や建材と材料の組み合わせはお客様の希望がない限り実施しておりません。
※先打ちの場合の大前提として、シリコン系ではなく変成シリコン+ノンブリードタイプが推奨です。(メーカーによってはノンブリードでもブリードの起きやすいものもございます)

その三

《使用するシーリング材と塗料の相性は問題ないか?(後打ちの場合)》

外壁材が各種サイディング・ALC・パワーボードなどの場合、シーリング材の上に塗膜を重ねる先打ちにするか?(先打ちはその②へ)
塗装後にシーリング材を露出させる後打ちにするか?
その②の先打ちでも記載しましたが、後打ちについても同じように重要なポイントがあります!
シーリング材は成分が同じならどれも同じ!と思っている業者もいますが、実は全く違います!
シーリング材は各メーカーが同じような種類を販売していますが、塗料と同じように各メーカーの特性や特徴があります。
「後打ちにしたら明らかにシーリング材だけがボソボソに劣化している!」
「シーリング材と外壁の間に隙間が出来ている!」
これらの不備も現代で多く起きている内容です。
その②の先打ちの不備もそうですが、塗装を専門にした塗装屋さんが存在するように、シーリング屋さんという専門職もあります。
塗装屋さんが一緒にシーリングの施工をする業者も少なくありませんが、きちんとした認識実績があるのか?
「◯年やっている」とい経験年数だけでは、正直意味がありません。
弊社では先打ち同様、下塗りプライマーや塗料の組み合わせを考慮し、工事後に材料本来の耐久性が発揮するようお見積り及びご提案しております。
※後打ちの場合には紫外線に弱いものもありますので、きちんと確認する事をお勧め致します。

その四

《シーリングメーカー推奨の仕様になっているか?》

外壁材が各種サイディング・ALC・パワーボードなどの場合に使用するシーリング材。
近年使用している業者が多いオートンイクシードですが、メーカーの指定する手順で施工していない業者も船橋市周辺ではかなり多い事で有名です。
オートンイクシードは高耐久なシーリング材として多くの施工店で使用されているのですが、地震などの揺れにも追従するよう製造されている為、シーリング材そのものが非常に柔らかい材料になります。(扱いにくいと思う職人もいます)
ただその高耐久で有名なオートンイクシードは、メーカー曰く「後打ちを推奨」しているとの事です。これは以前の研修会で私自身が直接聞いた事になります。
先打ちにてオートンイクシードを使用した場合、その②で記載した「シーリング上の塗膜割れがほぼ確実に起きる」という理由でした。
塗膜は乾燥すると硬くなりますので、乾燥しても柔らかいオートンイクシードの上に硬いものを被膜させた場合、割れるのは想像できます。
※弊社ではオートンイクシードをご提案する場合、必ず後打ちにてご提案しております。
※標準プランでは、建築用シーリング老舗メーカーのコニシを使用する事もございます。

下記にてよくあるご質問を公開させて頂いておりますが、現地や電話orメールでのご相談も無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

Q:初めてのシーリング工事(打替え/打増し)で注意すべき点はありますか?
A:はい。
初回に限らず、シーリング工事は、「下塗りプライマーの塗布量」を重要視しなくてはなりません。
シーリング工事で下塗りプライマーの塗布量不足があった場合、工事後の経年の中で剥離の原因となる可能性があります。
※下塗りプライマーとは?

Q:シーリング工事での注意事項はありますか?
A:あります。
シーリング工事で用いるシーリング材は塗料と同じくメーカーや種類がたくさんあります。
その中でも、先打ちで施工する場合の注意点と後打ちで施工する場合の注意点は異なります。
先打ち→塗膜と相性の良いものを採用しないと密着しない。
後打ち→紫外線に弱い種類だと数年でボロボロになってしまう。
※先打ちとは?
※後打ちとは?

Q:外壁塗装と同じタイミングで施工しなくてはならないのですか?
A:いいえ。
お家の築年数やシーリングの状態によって、シーリングのみ先に施工する方もいらっしゃいます。
ただし、別の時期に工事する場合は足場代が二重になってしまうので、雨樋取り替えや屋根改修などの高所作業と一緒に組み合わせることをお勧めしております。
※外壁塗装とシーリング工事

Q:色決めが大変なので、高耐久シーリングでも先打ち施工可能ですか?
A:可能ですが、推奨できかねます。
高耐久シーリングのオートンイクシードは、後打ち施工をメーカーも推奨しております。
また色決めにおいては、シーリングは調色ができない為、シーリング色を先に決めると塗料は調色が可能なので、スムーズに決められるかもしれません。
また先打ちにて施工した場合、シーリング材の方が柔らかい為、上に乗った塗料がビリビリと割れてしまう可能性が非常に高いので、ご注意ください。
※高耐久シーリング

Q:シーリングと外壁塗料の色を分けても平気ですか?
A:もちろん問題ありません。
新築時から色が分かれているお家もあるように、メンテナンス時に色をわざと変える方もいらっしゃいます。
色を分けても、先打ち/後打ち+下塗りプライマー塗布量の注意事項もクリア出来ればリスクはありません。


その他ご質問やご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。


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