窯業サイディングに用いられる「下地調整材:サーフ系」の本来の適正用途をご存知ですか?
⬆️これらは各塗料メーカーから販売されている有名なサーフ系下地調整材になります⬆️
昨今では、外壁塗装工事をご検討になられた際、相見積もりをする方々が多くなりました。
弊社も80%以上の割合で相見積もりにてご対応させて頂いております。
またご契約になった際、お客様が「この内容は問題ないの?」と他社様のお見積もりを拝見する機会もございます。
外壁材が窯業系サイディングだった場合、だいたいの施工店は下塗り材に「〇〇サーフ」という各メーカーのサーフ系下地調整材を選定しています。
結論からいうと、
初回外壁塗装時にサーフ系の下地調整材はリスクが高いです!
これは施工店とメーカー担当者との関係性などでも、聞けたり聞けなかったりする事ですが、
下地調整材である「〇〇サーフ」は、主にひび割れを隠蔽する材料になり、塗装前の下地処理をしなくても、細かなクラックを隠してしまうんです!
さらに通常の下塗り材よりもクラックの隠蔽に長けている事により、厚膜になって透湿性を損ね、外壁材への付着性が弱くなり、今後2回目以降の塗膜密着力に悪影響を及ぼすんです!
・サーフ系下地調整材は、「モチモチしたと材になり外壁に乗せる感覚」です。
・通常のシーラー系下塗り材は、「非常に水に近い液体」です。
⬇️国内最大手メーカー 日本ペイントのパーフェクトサーフカタログ最下部にも記載がございます。⬇️
※新設時=塗膜を新たに設ける時(必ずしも「水性カチオンシーラー」ではなく、シーラー系下塗り材を使用してくださいということです。)
メーカーによっては「中塗り機能がある」・「透湿性がある」・「上塗りが付着しやすい」など、
様々な事をカタログに記載していると思いますが、どれも全てが正しいわけではないということ。
業界内でも、窯業系サイディング専用の下地調整材サーフの使用用途を間違えている施工店が非常に多いのが実情です。
「下地調整材と下塗り材の違い」は弊社ホームページ内コンテンツで記載していますので、
ここでは省略させて頂きますが、
サーフの機能を活かせる仕様は、、、
・初回塗装時や複数回目の工事で、通常の3回塗りより強靭な塗膜で施工したい時。
(サーフを組み合わせた仕様にすると上塗り材の付着が強くなり、肌感を綺麗に見せます)
・ヘアクラックが多過ぎて、全てをクラック補修すると高コストになってしまう時に。
(サーフを組み合わせた仕様の方が費用が安くなることもあります。)
・窯業サイディング本体の肌荒れが激しいときに。
(人間の肌と同じく、サイディング表層が経年劣化により荒れている場合は綺麗にする効果がある)
こういった内容の際には、サーフ系下地調整材を組み合わせた仕様を施主様へご紹介することもございます。
ただし絶対に間違えてはならない事が5つあります。
① 初回塗装時の一発目は必ずシーラー系下塗り材を塗った後に塗る。
② 直張りサイディングにはどのタイミングでも塗ってはならない。
③ 構造上、透湿性が確保できていない事が原因の不備がある場合は塗らない。
④ 複数回目の塗装時は3回塗りの下塗りとして使用できるが、シーラーの方が安全。
⑤ 塗装前何も異常がなくても、サーフを組み合わせたことにより、工事後に膨れる場合がある。
これらの内容を全て把握している施工店は、かなり少ないです。
またサイディング設置工法についてですが、胴縁が部分的に確認できたからといって安心してはいけません!
数カ所で胴縁が確認できても、窓廻りなどの開口部周辺の胴縁は正式な通気工法になっていないお家もたくさん存在します。
お家の外壁全体がきちんとした通気工法になっていない場合は、その部分だけ透湿性が劣り傷みが激しくなったり、症状として現れます。
そこに厚膜になり透湿性を劣らせてしまうサーフ系下地調整材を被膜させるとどうなるでしょうか?
そうです。余計に傷みを促進させてしまうのです。
したがって、弊社のような品質を優先し、定期点検による工事後のアフターフォローを責任持って行う施工店は、安易にサーフ系下地調整材を使用しないのです。
施工店は、施主様のお家が今までどのように経年劣化してきたのか見ていません。
だからこそ様々な角度から建物を調査・診断し、あらゆる可能性を踏まえた上で塗料の組み合わせを選定し、ご説明・ご提案させて頂いております。
「塗装=塗るだけだからどこも同じ」
「塗料って多過ぎて面倒くさい」
と捉われやすいメンテナンス工事ですが、間違えた外壁塗装を施工してしまうと、今後一生その不備と向き合わなければいけない大事な工事ですので、ご検討の際にはぜひ専門知識が豊富な弊社リライアブルホームを比較して頂けたら幸いです。
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